何をそんなに隠したいのだろうか―財務諸表の閲覧を頑なに拒む学校法人文際学園・大阪外語専門学校

我々は2018年2月の記事で、この大阪外語専門学校が「お金がない、と言いながら無駄な裁判にお金を注ぎ込んでいる」不可解な行動について報告した(当該記事参照)。

その後事態は進んだ。大阪外語専門学校は「組合に謝罪し財務諸表を組合に閲覧させること」を命じた大阪府労働委員会の不当労働行為救済命令に対し、この取り消しを求める裁判を大阪地方裁判所で起こしたのだが、敗訴した。
ところが、この敗訴を受け容れず大阪高等裁判所へ控訴したのだ。
もともと事実が単純明快な事件であったので裁判は長い時間を要せず、大阪高等裁判所も一審判決に沿って大阪府労働委員会の不当労働行為救済命令の有効性を確認する判決を下した。

 

大方の関係者は「これで一件落着」と思った。
だが、そうはならなかった。
大阪外語専門学校はこの大阪高等裁判所の判決を不服として、最高裁判所への上告を決めたのである。

 

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経緯の整理

①大阪外語専門学校は「お金がない」ことを理由として組合の賃金やボーナスに関する要求を拒み続けてきた。

②そこで組合は「お金がない」ことを確認するために財務諸表の閲覧を求めた。

③これに対して大阪外語専門学校はこれを拒み、交渉にも誠実に応じなかった。

④組合は団体交渉に誠実に応じることと財務諸表の閲覧とを求めて、大阪外語専門学校を被申立人として、大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立を行なった。

⑤大阪府労働委員会は我々の申し立てを認め、大阪外語専門学校に「組合に謝罪し財務諸表を組合に閲覧させること」を命じる救済命令を出した。

⑥大阪外語専門学校はこの救済命令を不服とし、その取り消しを求めて大阪府労働委員会を大阪地方裁判所に訴えた。

⑦大阪地方裁判所は大阪外語専門学校の主張を退け、大阪府労働委員会の不当労働行為救済命令を支持した。

⑧大阪外語専門学校はこの判決を不服とし、その取り消しを求めて大阪高等裁判所に控訴した。

⑨大阪高等裁判所は大阪外語専門学校の主張を退け、大阪府労働委員会の不当労働行為救済命令を支持した。

⑩大阪外語専門学校はこの判決を不服とし、その取り消しを求めて最高裁判所に上告中。

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何を隠したいのか

労働委員会で、そして裁判所ですでに二回、大阪外語専門学校は「財務諸表を組合に見せなさい」と命じられている。それでも頑なに拒否を続け、ついには上告を求めるに至っている。

「お金がない」と言い続けるために多額のお金を費やしている。この奇妙な姿を見て、誰もが聞きたくなることがある。
「そんなにしてまで組合に財務諸表を見せたくないのはなぜ?」

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時は確実に流れ、大阪外語専門学校が組合に財務諸表を見せる以外の選択がなくなる時が遠からず訪れる。
その時は、長年のウソが露呈し、自らが大きく膨らませたそのウソの代償を大阪外語専門学校が組合に、そして労働者達に支払わざるを得ない時かも知れない。
同時にその時は、ウソのない、本当にまともな労使関係の出発になるのかも知れない。


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