大阪外語専門学校支部 リストラとコマ増に,ストで勝利かちとる

◆非正規・外国人労働者の人権も,組合活動の権利も認めず  

東京南部でも「東京外語争議」が長期に闘われたように,専門学校業界は封建的で,独裁者のようなオーナー理事長が多い.大阪・天満橋に幾つかのキャンパスを持つ「文際学園・大阪外語専門学校」も例外でなく,特に,非正規労働者への差別が露骨で,昨秋「創立25周年特別賃上げ」が実施されたが,教職員の多くをしめる有期労働者は支給対象からさえ排除されてしまった.ゼネラルユニオンからの抗議への回答も,「本校の発展に貢献した正教職員の功に報いるために支給した.有期雇用職員を対象とすることは,その趣旨にそぐわない」というヒドイ蔑視であった.  

 

有期労働者も勤続年数が長いのだが,ボーナスはなく,「金一封」のみであった.ところが,25周年の大盤振る舞いの直後なのに,今度は,学生数減を口実に,その数万円でさえ,「年末はカット,夏はなし」となった.そこで,組合員講師たちは05年10月25日に,校舎前公道で労組ニュースの配布を行なった.ところが管理職たちは,ビラを回収する一方,110番で警察さえ呼んだため,大混乱に陥った.そして当局から労組宛に脅迫文まで舞い込み,「ビラ配布は,心身の発達過程にある学生の心情に刺激的動揺を与え,不信の念を抱かせ,本校の教育機能を阻害する」と,決め付けていた.  

さらに06年1月,組合員である外国人非常勤講師2名が雇止め通知を受けた.ユニオンは2月20日に大阪府労働委員会に「ビラまき妨害と雇止めは,労組法違反」だと申立てをおこなった.しかし学校は,経営法曹団で有名な竹林弁護士を雇い,徹底抗戦の構えをみせた.労働委に提出された学校側答弁書に驚くべき事実が書かれていた.「外国人は少ないけれど,日本人非常勤講師を含めると,29名を雇止めした.よって,ゼネラルユニオンへの狙い撃ちではなく,不当労働行為でもない」と.でもこれこそが大問題である.わからないように,非常勤の首切りを順次強行していたのであった.友好労組である「UNIONひごろ」の外語分会も,これを重視し,真相究明に立ち上がった.

 

◆初めてのストに喝采.学生が不当労働行為も通報  

そして4月新学期開始直前,ゼネラルユニオンの常勤講師全員に対して,「担当コマ増」が一斉に命令された.首切りされた非常勤の仲間の仕事を押付けたのであり,しかも,その増加分は無給であった.とうとう全組合員が決意し,5月25日8名の外国人常勤講師が半日ストに突入し,数十コマの授業が吹っ飛んだ.予告義務がないため,突然のストに管理職は右往左往したが,登校してきた学生達は,大喜びだった.「先生ストやってんの!ストって初めてや!」っと,正門前で,ストの説明をめぐっての異文化交流となった.  

ベルが鳴り,学生は教室に入ったが,先生は来ない.学生が作った紙飛行機が組合員に飛来し,「We Love You」とある.そこへ藤野副校長が登場し,学生の前で「ゼネラルユニオンのビラにある29人首切りはウソだ.信用するな」と講釈したのである.もちろん大ブーイングで,即座に,玄関にいる組合員に「先生,ユニオンがウソつき,と言ってたヨ!」との伝令が来た.

さらに懲りずに,学校幹部たちは,翌日の朝礼で,日本人教職員を前に,「組合員だけが反対していて,27名の日本人非常勤講師は円満に退職してくれた」「こうした組合のデタラメな行動は立命館大学でもあるらしい」と公言した.「UNIONひごろ」も強い抗議を行なったが,最も激怒したのは「反対せず,自分で退職した」と決めつけられた日本人非常勤講師だった.そして実際,「労働委員会で証言する」とまで宣言し,陳述書を提出してくれた.

 

◆不当労働行為を認めさせ,勝利和解  

ここで労働委員会からの和解勧告があり,学校も不当労働行為を認め,受け入れざるを得なくなった.協定書では「労組が,支配介入としたの5月25・26日の発言について,学校法人として遺憾の意を表明する」ということが明記された.また,解決金は,雇止めされた組合員の生活補填や,カットされたボーナスの復元として,労組から全組合員に配分された.【一方的なコマ増問題は,再検討の結果,やや緩和されたが,元の状態にまではなっておらず,労使交渉が続いている.その結果によっては,第2派ストの可能性もある】

 


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